「アゲイン」を読んで ～諦めない。チャンスを掴め。～

第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。
makimakiさんのブログで紹介されて、気になったのでamazonで購入した。

ピース又吉さんの「火花」と同じく、若い芸人が主人公。
放送作家が本業の人らしく、芸人の世界、テレビの世界を見事に切り出している。
突然転がり込んだ幼い妹との生活を通じて、
自信と挫折を繰り返しながら、主人公は成長していく。
関西弁がいい具合に物語のテンポを作り出しており、
主人公の少年時代と現在の青年としての思いを、純粋に描いている。

放送作家である著者が書いたのもうなずける、とても読みやすい小説だ。
読書初心者にもおススメの本だと思う。

タグ：アゲイン 浜口倫太郎

コメント 2

はらぼーさんとmakimakiさんオススメということで興味を持ち、数ヶ月ぶりに
本を読むことができました♪
舞台が大阪で身近な題材ということに加え、「　」の会話部分が多いので、
久々の読書でも、とても読みやすかったです。

私は周囲からの影響を受けやすく、流されたり偏ったり本質を見失ったりする
ことが多いので「私はこれが好き」「私はこう思う」「私はこうしたい」など自分を
もっと知り、自分というものを持ちたいと感じた作品でした。

私も亡くなった父に聞きたいことがあるのに聞けなくて、それが不満だったり
するのですが、いつか私自身でその答えに辿り着くことができるように日々を
生きていきたいです。
そして、仕事にも復帰したくなりました。私は妊娠を機に大好きだった仕事を
辞め、専業主婦の道を選びました。
5年のブランクがあると元の職種に戻るには相当の努力が必要なので諦め
かけていましたが、「好きだから」の気持ちは持ち続けていたいなと思います。

面白い本を紹介していただき、ありがとうございました^-^
by たんちんぷにん (2015-08-06 14:23) 

「たんちんぷにん」さん、こんばんは。
この紹介をご覧になって読まれたとのことで、嬉しい限りです。
やたらと難解な表現を使ったものではなかったのも、
読みやすかった理由だと思います。

周りに流される人のほうが、多いと思いますよ。
「流される」ではなく「流れに逆らわない」とも言えるでしょうか。
流されないようにするには、
登場人物のように辛い思いもたくさんします。
どちらを取るかは、その人次第で、
当たりも外れもないんじゃないのかな、と思います。

仕事復帰については、お身体と心としっかり相談して、
それでもやりたいという思いが残れば、挑戦する方がいいと思います。
そして今答えが見つからないことも、それを拙速に求めることなく、
日々の積み重ねで気付ければいいくらいに思っておられるほうが、
意外なタイミングでヒントと出会うかも知れません。
ゆっくりじっくり、答えに近付いていってください。
by はらぼー (2015-08-07 19:46)