寿覚院(岡山県高梁市) [独身男のさすらい旅情]
ボクの大学の先輩であり、友人でもあるご住職がお勤めされている、寿覚院。
今回、浄土宗の思想などを、改めてご教授いただいた。
門を入ると、左手に六地蔵が立ち並ぶ。
六地蔵は、六道(りくどう)を表すと言われる。
六道とは、「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天人」の六つ。
生きとし生けるものはこの中を輪廻している、との思想。
自分の考え方一つで、人間は、それらのどれかの人生を、
同じような人間が集まって生きている。
つまり、「修羅」と思えばそのような人生であり、
「天人」と思えばその人の人生は「天人」となるということ。
仏様は、その六道それぞれの境遇にある者に、救いの道を示す。
六地蔵は、それを形にして表しているものであるそうだ。
これが本堂。
極楽浄土の世界を再現しており、インドの王様の天蓋を起源としているとのこと。
浄土宗の本堂内は、大体このように煌びやかなものであるそうだ。
阿弥陀如来像は、宝暦6年に京都にて造られたもの。
欄間の龍と天女は極彩色の造り。
この欄間は、お経の中に登場する、天女のいる極楽世界を表している。
元々、龍は私たちの持つイメージ通り、怪物として存在していたが、
仏の教えに帰依して、人間よりも先に極楽世界に生まれることができたとのこと。
天女と龍は、極楽世界を守護する役割を果たすそうだ。
ちなみに、浄土宗の教えの中では、
江戸時代に、幡随意(ばんずいい)が、龍女(りゅうじょ)を極楽浄土へ悟らせたことから、
女性のほうが男性よりも早く極楽世界に生まれたとなっているそうだ。
なお、浄土宗では、
極楽世界の男の龍を「龍誉高天(りゅうよこうてん)」、
女の龍を「王誉妙龍(おうよみょうりゅう)」と呼ぶそうだ。
こちらには、昭和18年に廃寺となった浄土宗のお寺から預かったままの阿弥陀如来像。
こちらは善導大師像。
そして、法然上人像。
本堂の入口にあるのは、当ご住職の師匠でもあり、父上でもあり、
現在は京都・久美浜の西方寺(さいほうじ)でお勤めなさっている、
川本剛空上人から、長男誕生の際に授かった書である。
なお、この川本上人が師匠と仰いだのは、
書の世界で著名な、山本空外上人である。
寿覚院は、丘の上に立っている。
高梁の街の眺望を楽しむことができる。
ちなみに、当寺は、かつて「男はつらいよ」のロケ地にもなったそうである。
拝観を受け付けるようなお寺ではないが、
破天荒でフレンドリーなご住職にお声をかけていただければ、
気軽にいろいろとご説明をいただけるはずである。
その際は、「はらぼーのブログを見た」と言えば、より丁寧な対応をいただけるかと(^^)
風格を感じさせるお寺ですね。
by cocoa051 (2014-01-19 05:04)
「cocoa051」さん、おはようございます。
備中高梁で唯一残っている、浄土宗の寺院です。
小さいながらも、訪れる度に気持ちがシャキッとする、
威厳を感じさせる場所です。
ご住職からも、ありがたいお話をいただけますし、
ボクにとっては駆け込み寺のような存在です。
ご苦労もいろいろとあるようですけどね(^^;
by はらぼー (2014-01-19 08:21)
ほとんど知られていないことですが、
山崎 片家は、加藤清正(熊本城主) の正室(楓?)の実父です。
加藤清正が朝鮮出兵の時、清正が死亡すると加藤家が断絶するので、楓の弟・百助が、加藤清正の養子になりました。
加藤清正の長男は、楓との子で熊虎と言いました。
これしかない名前です。
このように加藤清正家と山崎家は深い関係にあります。
山崎家は、大坂城(秀吉と家康)江戸城・伏見城・丸亀城・・等
多数の築城や修理や新田開拓に参加し、
その卓越した能力により、恩賞を受けています。
震災による熊本城被災状況は誰より見るに忍びないことです・・・。
明治になり明治政府から、領地の拡張により旗本から
「日本最後の大名」に復帰し、成羽藩知事に任ぜられました。
書ききれないほどの多くのことがありました。
龍徳院と共にせめて案内板の改訂を希望しています。
山崎家
by 山崎家 (2017-05-04 01:46)
訂正
誤→加藤清正の長男は、楓との子で「熊虎」と言いました。
正→加藤清正の長男は、楓との子で「虎熊」と言いました。
これしかない、びったりの名前です。
by 山崎家 (2017-05-04 01:55)
「山崎家」さん、コメントいただき、ありがとうございます。
不勉強な私にはなんとも対応しがたいところですので、
ご住職にお話しして、検討させていただきます。
by はらぼー (2017-05-06 08:55)
沒有醫生的處方
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