映画「バケモノの子」を観て ~子供を侮るな。子供はよく大人を見ている。そして勝手に育つ。~ [My Favorites]
主要な役の声優が、全て俳優や有名人だったのが気にはなったが、
内容は深くて素晴らしかった。
アニメという敷居の低い手法で、それぞれの複雑な心理を見事に表現していた。
「バケモノ」というが、その正体は純粋無垢な生き物だ。
持ってはならないものを排除するために、人間界から離れたのだ。
そこに人間の主人公が飛び込んでくる。
反発しながらも、子供、そして青年ならではの繊細な心の動きが、自分自身を成長させる。
その彼が人間界に戻って、一体どのように生きるのか。
そして人間の持つ、宿命とも言えるものと、どう対峙するのかが、見ものだ。
サマーウォーズもテレビで観たが、
細田監督、いい仕事をする。
「おおかみこどもの雨と雪」も、観てみたくなった。
それにしても、最近のアニメは実写でないドラマだ。
声優を演じる俳優陣が、いい演技をしている。
役所広司さんと染谷将太さんの演技が、ボクにとっては秀逸と感じた。
リリー・フランキーさんは、最初の一言目で「あ、彼だ」とすぐに分かる存在感だった。
大泉洋さんの演技は変幻自在でこれも素晴らしい。誰だか全然分からなかった。
そしてジブリ作品も含めて、
アニメコンテンツを手掛ける日本テレビの手腕も素晴らしい。
誤解を恐れずにいいと信じる作品をバックアップするところに、好感を持った。
ちなみにパンフレットはもう撤去されていて、
仕方がないのでクリアファイルを購入した。
まぁ、絶対使うものだから、いいか。2つくっついていて、珍しいし。
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