SSブログ

「母と暮せば」を観て 〜複雑な思いが後を引くのも、一つの完成形だろうか〜 [My Favorites]

2015-12-23 09.44.18.jpg
つい一週間前の天皇誕生日に、109シネマズ川崎へ観に行きました。
入口前は朝からえらい人。
どうも妖怪ウォッチ目当ての家族連れのよう。
正直スターウオーズよりも多かったです。
恐るべしジバニャン。

で、ボクはこちらの劇場へ。
でもこちらも朝一ながもなかなかの入りでしたよ。
もしかしたらニノ(二宮和也さん)目当てかな?
そう思いながらも席につき、鑑賞が始まりました。

長崎の原爆投下の日から
その後の親子を描いた物語です。
努めて前向きに生きようとする姿が、
山田洋次監督らしく、静かにゆっくりと丁寧に描かれます。

しかしいくら前向きにしようとしても、
やはり隠し切れない悲しみが溢れてしまいます。
その悲しみは時に憎しみを生んでしまうのも、
また人間だからこその弱さなのか、性なのか。

終盤へ近づくにつれ、結末を想像させる状況が見えてきますが、
それでも、まさかのエンディングでした。
何のために息子は母の前に現れたのか。
これはハッピーエンドなのか。
「救い」とはこういうことでいいのか。
「男はつらいよ」のような痛快なエンディングとは敢えて異なる形。
ある意味で、このテーマにはこういった結末のほうが、
もしかしたら最善なのかも知れません。

前述の通り、静かにお話は進みますので、
一部冗長なところも感じましたが、
それを気にさせなくさせるのが、
秀逸な二宮和也さんの演技です。
死してもなお、生き生きと振る舞うその姿が、
この物語の根幹を担っており、
十二分にその役割を果たしています。

見終えた後に、決してスッキリとはしない映画です。
しかし、戦争の引き起こ悲劇を身近に感じるには、
とてもいい作品だと思います。
悲惨、残虐なシーンは一切ないので、
お子さんの平和教育として、
見せてあげてもいいかもという作品です。
nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 4

(。・_・。)2k

今年一年ありがとうございました
良い年をお迎え下さい
来年も宜しくお願い致します(^^)

by (。・_・。)2k (2015-12-31 20:33) 

はらぼー

「(。・_・。)2k」さん、こんばんは。
こちらこそ今年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
タイミングが合えば、
撮影会に参加させていただくかも知れません(^^)>
by はらぼー (2015-12-31 23:40) 

SORI

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
by SORI (2016-01-01 06:19) 

はらぼー

「SORI」さん、あけましておめでとうございます。
ご丁寧にご挨拶いただき、ありがとうございます。
仕事を始めて以来なかなか訪れられなくなっていましたが、
今年はもう少し時間の使い方を上手くして、
マメに訪問させていただこうと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
どうぞ今年も健康な一年を過ごされますように。
by はらぼー (2016-01-01 08:44) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。