「母と暮せば」を観て 〜複雑な思いが後を引くのも、一つの完成形だろうか〜 [My Favorites]
つい一週間前の天皇誕生日に、109シネマズ川崎へ観に行きました。
入口前は朝からえらい人。
どうも妖怪ウォッチ目当ての家族連れのよう。
正直スターウオーズよりも多かったです。
恐るべしジバニャン。
で、ボクはこちらの劇場へ。
でもこちらも朝一ながもなかなかの入りでしたよ。
もしかしたらニノ(二宮和也さん)目当てかな?
そう思いながらも席につき、鑑賞が始まりました。
長崎の原爆投下の日から
その後の親子を描いた物語です。
努めて前向きに生きようとする姿が、
山田洋次監督らしく、静かにゆっくりと丁寧に描かれます。
しかしいくら前向きにしようとしても、
やはり隠し切れない悲しみが溢れてしまいます。
その悲しみは時に憎しみを生んでしまうのも、
また人間だからこその弱さなのか、性なのか。
終盤へ近づくにつれ、結末を想像させる状況が見えてきますが、
それでも、まさかのエンディングでした。
何のために息子は母の前に現れたのか。
これはハッピーエンドなのか。
「救い」とはこういうことでいいのか。
「男はつらいよ」のような痛快なエンディングとは敢えて異なる形。
ある意味で、このテーマにはこういった結末のほうが、
もしかしたら最善なのかも知れません。
前述の通り、静かにお話は進みますので、
一部冗長なところも感じましたが、
それを気にさせなくさせるのが、
秀逸な二宮和也さんの演技です。
死してもなお、生き生きと振る舞うその姿が、
この物語の根幹を担っており、
十二分にその役割を果たしています。
見終えた後に、決してスッキリとはしない映画です。
しかし、戦争の引き起こ悲劇を身近に感じるには、
とてもいい作品だと思います。
悲惨、残虐なシーンは一切ないので、
お子さんの平和教育として、
見せてあげてもいいかもという作品です。
2015-12-31 13:34
nice!(6)
コメント(4)
トラックバック(0)
今年一年ありがとうございました
良い年をお迎え下さい
来年も宜しくお願い致します(^^)
by (。・_・。)2k (2015-12-31 20:33)
「(。・_・。)2k」さん、こんばんは。
こちらこそ今年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
タイミングが合えば、
撮影会に参加させていただくかも知れません(^^)>
by はらぼー (2015-12-31 23:40)
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
by SORI (2016-01-01 06:19)
「SORI」さん、あけましておめでとうございます。
ご丁寧にご挨拶いただき、ありがとうございます。
仕事を始めて以来なかなか訪れられなくなっていましたが、
今年はもう少し時間の使い方を上手くして、
マメに訪問させていただこうと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
どうぞ今年も健康な一年を過ごされますように。
by はらぼー (2016-01-01 08:44)