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ちょっと一服 ~簡単な御茶席の作法~ [My Favorites]

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お茶の席を設けてもらった。

何度もここで登場しているが、
ボクの先輩かつ友人であるご夫妻が、
岡山・備中高梁のお寺のご住職と奥様をされている。
11月末、父親が緊急入院し、急遽岡山見物から帰る日に、
当初からお願いしていたお茶の席を、
心を落ち着かせるために、予定通り設けていただいた。

奥様はあくまでも、簡易版と言われてはいたが、
最低限知っておくとよさそうなお作法を教えていただいたので、
ここでそれをご紹介。

床の間側(上座)から順に、その場の主役となる客人を先頭に、
客人は畳の縁を踏まないように座って、もてなしを受ける。

本来の御茶席では、料理の後、最後にこのお茶をいただく時間がやってくる。

最初の画像のように、畳の縁を隔てた場所に、上座の客人に対して、御茶菓子が出される。
畳の縁は、御茶席では一種、お互いの「結界」の境目とされ、
歩く際にも、座る際にも、ものを置く際にも、そこを踏むことはタブーとされる。

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そして、本来は客人本人が懐紙を自分で準備しておいて、
御茶菓子をお箸で取って、その懐紙に置き、
客人は隣の下座の客人の前に、御茶菓子の器を置く。
その繰り返しをして、御茶菓子が全員に配られる、ということだ。
なお、御茶菓子を取る際のお箸の使い方も、作法というものが存在する。
ここでは端折るが、いわゆる「機能美」を感じさせる手順である。

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もてなす側がお茶を点てる。
ここでも、点てる場所は、もてなす側の「結界」内である。
この間に、客人は御茶菓子を頂いてしまうこと。
客人が御茶菓子を頂き終わるタイミングを見計らって、もてなす側はお茶を点てるという。

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そして、上座の客人から順に、薄茶がもてなされる。
もちろん、結界を崩さぬ位置に、置かれる。

お茶の席では、「薄茶」「濃茶」の二種類があるが、
簡単に説明すれば、「濃茶」はフォーマル、「薄茶」はカジュアルなタイミングでいただくもの、である。
とはいえ、薄茶をいただくにも作法がある。

まず、もてなす側は、お茶を頂いて欲しい向きに器を置くので、
客人はその位置を変えず(決して何度も器を回すようなことはせず)、
器をそのまま手に取って、
何度も飲み直すことはせず、薄茶を一回で飲み切ること。
そして最後に、器を回したりひっくり返したりして、愛でる、といった手順だ。

もちろん、この後も、もてなす側の点前のお作法は続くのだが、
今回はいわゆる「客人」側のもてなされ方を、書いてみた。

どうでしょう? これで合っていますかね?
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cocoa051

お茶はニッポンのおもてなしそのものですね。
by cocoa051 (2014-01-06 05:57) 

はらぼー

「cocoa051」さん、いらっしゃいませ。
「茶道」、すなわち「道」といった、
日本ならではのしきたりや作法には、
相手に対する心遣いやおもてなしが必ず含まれますからね。
by はらぼー (2014-01-06 17:27) 

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