献上そば 羽根屋 伝承館店（島根県出雲市）

江戸末期創業の出雲そばの老舗である羽根屋。
それなのに、実はこちらの蕎麦を食べたことがなかった。

この連休、大学の友達が旅行で島根を訪れるということで、
せっかくならここで出雲そばを堪能してもらおうと、
展開されている3店舗のうち、出雲文化伝承館という施設内にあり、
駐車場が充実している店舗にお邪魔することとした。


注文したのは、割子そば3段。750円。
こちらは、薬味は別皿に添えられており、好みのものを載せていただくタイプのもの。


出雲そばというのは、甘皮も一緒に挽いていて、
麺も割と太目のいわゆる田舎蕎麦のイメージを、ボクは持っていたのだが、
こちらの蕎麦は、他のお店と比べて、麺が非常に細い。

そして、こちらの蕎麦は、生まれてこのかたいただいてきた、
野趣溢れる蕎麦らしさをガッツリと味わえる出雲そばとは全く異なる美味しさなのだ。

蕎麦の実のソフトな甘みが優しく口の中で広がり、なんともいえず上品な美味しさ。
甘く濃いそばつゆは少なめに、蕎麦そのものの風味を是非とも味わってもらいたい逸品。


そしてこちらは、割子そばと並ぶ代表的な出雲そばのスタイルである、
釜揚げそばで、700円。
蕎麦が浸る蕎麦湯が、他店と比べて少ないかな、とは思ったが、
これはもしかしたら、おつゆ（蕎麦湯）も残さず美味しくいただいてもらいたいという、
お店の配慮なのかも、などどついつい推考。
食の細い方や女性、またあれこれと食べたいと思われる方にとっては、
おつゆでお腹一杯になることもなく、丁度いいのかも知れない。

優しくふんわりと広がる蕎麦の甘さを、釜揚げらしく、より濃厚に楽しむことができる。
こちらも、そばつゆは控えめにして味わっていただくほうがいいかと。

いやぁ、40を過ぎて、地元の蕎麦でこんなに感動（ちょっと言い過ぎだが）するとは。
美味しくいただきました。


出雲文化伝承館という施設内の店舗らしく、
こういった庭園を眺めながら出雲そばを堪能することができる。
なお、こちらの店舗は、施設の営業時間と同じ営業時間なので、
夕方以降にいただきたい場合は、駐車場は小さいが、本店または大津店のご利用を。


献上そば　羽根屋　伝承館店
【住所】
〒693-0054
島根県出雲市浜町520
【電話】
0853-25-0312
【営業時間】
11時～16時30分
【休店日】
毎週月曜日、年末年始（12/28～1/3）　　　　　　　　　　　　
【その他】
席数：６０席
駐車可能台数：多数可能（大型バス駐車可）

タグ：島根 出雲 出雲そば そば

コメント 2

はらぼーさんの出雲そばの記事を見るたびに、食べたいなぁと思います。
石見銀山の方も人出が少なくなってきたみたいですし、山陰側を山口～鳥取まで、ぶらぶらグルメ＆観光＆撮影する旅をしたいところです。
そんな休みをいつ取れるのかという現実問題はありますけど。(笑)
by kou (2013-09-17 23:02) 

「kou」さんこんばんは。
是非是非いらしてください。
山口から兵庫北部までのいわゆる山陰は、
いい意味で都会化されておらず、
もしかしたら、一番日本らしい日本を楽しめるのではと思います。
お忙しいでしょうし、お休みも取りにくいでしょうけど、
思い切っていらっしゃったら、
きっといい旅になると思いますよ。

ただ、列車で旅行される場合は、お気を付けくださいね。
この夏の豪雨で、山口線は１年先まで全線不通の予定ですし、
長門～益田近辺の山陰本線も運転再開はまだ先です。
それでなくても不便なところに名所があったりもしますので、
公共交通機関とレンタカーの併用が、おすすめです。
by はらぼー (2013-09-18 22:31)