響くことば

ボクのいる職場は、年度末とか半期ごととかにかかわらず、
月末の異動が多い。
今日も異動になった人が何人もいて、
とてもお世話になった同僚とかも、違う部署に移っていった。

その人も今日、地元の支店へ戻るということで、
各部署への挨拶回りをされていた。
直属の上司ではなかったし、密接に仕事をしたことはなかったけど、
１年ちょっと前くらいには、ちょこちょこ声をかけてもらっていた人だ。
人伝えで話を聞いていたからか、単純にボクの声が大きいから目立っただけなのか・・・。

もちろん、ボクのいる部署にも挨拶に来られた。
ちょうど会議に出ている人が多い時間帯で、
あまり人がいなかったからかも知れないけれど、
わざわざボクなんかのところに近付いてこられて、
「元気でいいよ、頑張ってね!」と声をかけてもらえた。

部署が違うと、大抵その他大勢に対する挨拶のようになるものだけど、
立場が全然違うその人に、そんなことを言ってもらえるなんて思いもよらなかったから、
思わず目が潤んでしまった。

最近はまとめ役のような仕事が多くて、
ただ元気よく、何でもかんでも楯突いていればいい立場じゃなくなってきた。
起伏の激しい感情を抑えながら、
難しい人達を動かしたりまとめたり、スケジュールのチェックとかを
前面に立ってしなければならなくなってきている。

しかも、ここ数日は、自分の思いと上司のやり口とのギャップに苦しんでいる。
まとめ切れなくて怒られたり、変に言い訳っぽくなって自己嫌悪になったりで、
かなり追い込まれていたのもあったからだろう。
その何気ない言葉が、今の自分にはもの凄くあたたかいものに感じた。

たったそんなことだけど、たったこんなことで、きっと明日からも頑張っていける。