有福温泉街(島根県江津市有福温泉町) [俺の山陰]
ここ数か月の疲れを癒すために、選んだ湯治場は、
ボクの大好きな鄙び感が満載の、この場所。
温泉天国島根県の中でも、開湯が西暦650年頃と言われる歴史の古い温泉街である、
県西部石見地方、江津市の山間にある、有福温泉。
ここには「さつき湯」、「御前湯」、「やよい湯」という3つの外湯があり、
これらの外湯巡りをするのが、今回のメインイベントだ。
まずは「さつき湯」。
気負いのないこざっぱりとした銭湯といった風情の外湯。
こちらの湯加減は、長湯はさすがに注意だが、本当に丁度良い感じ。
泉質だが、ほぼ透明で、硫黄ではない成分の匂いがわずかに香る。
肌触りは、肌にいい感じでまとわりつくような、いい感じのぬめり感で、
やわらかく優しく包まれるような感じ。
続いては、高台にある「御前湯」。
有福温泉街のシンボルとも言える、
煉瓦とコンクリート造りのモダンな共同浴場だ。
ここには2階があり、温泉街の歴史を写した写真が展示されている休憩所となっている。
脱衣所も3つの中で一番広い。
そして、メインの浴場だ。
アーチ状のガラス窓に、ヨーロッパの泉のような浴槽。
鮮やかな青のタイルを敷き詰めた浴槽は、浴場の中心に鎮座する。
泉質はさつき湯よりもやや硬めな気もするが、
浴槽の周りの石は、泉質のおかげかつるつるとしている。
明かり取りのおかげか、とても開放的な気分で湯浴みをすることのできる、気持ちのいい場所。
最後は「やよい湯」。
ここは、まさに「湯治場」といった風情。
脱衣所と言えるような場所はなく、
番台から階段を下りてすぐにロッカーがあり、扉を開けるとすぐに浴場なのだ。
浴槽は3つの中でも最も小さく、
浴槽の中で身体はしっかり伸ばせるが、3人入るのがやっと。
そして、相当ぬるめの温度なのだが、ゆっくりと長湯ができるのが、
まさに湯治、といった感じで、そこがなかなかよい。
この外湯、3つとも近年改装されたようで、
10年程度前に訪れた時よりも、ディープ感が少なくなってしまったのが、
実のところ残念なのだが、過ぎたことを悔やんでも仕方がない。
今回訪れたのはお天気もまずまずの土曜日なのに、
お客というお客を街中で殆ど見かけることがなく、
どの外湯でもほぼ貸切状態。
かつては、いかにも地元のお年寄りといった方々でいっぱいだったのだけど。
温泉街は、観光客だけでなく、地元客あってこそ、成り立つものなのかも知れず、
この地域の過疎化を、思いがけず思い知ることとなってしまった。
それでも、この画像の左上、
階段を上がったところに、若い人たちがやっているカフェもある。
ここはカフェだけでなく、2人以上からOKの貸切温泉も併設している。
少しずつであったとしても、新しい人たちの空気を取り入れて、
そして、いい意味での商売っ気(おもてなしの心、とでも言おうか)ももう少し出していきながら、
温泉という極上のコンテンツを活かした街づくりをしていってほしいと、心から思う。
なぜそう思うのか。
ボクは、有福温泉が、お湯はもちろん、醸し出す雰囲気も、好きだからである。
ボクの大好きな鄙び感が満載の、この場所。
温泉天国島根県の中でも、開湯が西暦650年頃と言われる歴史の古い温泉街である、
県西部石見地方、江津市の山間にある、有福温泉。
ここには「さつき湯」、「御前湯」、「やよい湯」という3つの外湯があり、
これらの外湯巡りをするのが、今回のメインイベントだ。
まずは「さつき湯」。
気負いのないこざっぱりとした銭湯といった風情の外湯。
こちらの湯加減は、長湯はさすがに注意だが、本当に丁度良い感じ。
泉質だが、ほぼ透明で、硫黄ではない成分の匂いがわずかに香る。
肌触りは、肌にいい感じでまとわりつくような、いい感じのぬめり感で、
やわらかく優しく包まれるような感じ。
続いては、高台にある「御前湯」。
有福温泉街のシンボルとも言える、
煉瓦とコンクリート造りのモダンな共同浴場だ。
ここには2階があり、温泉街の歴史を写した写真が展示されている休憩所となっている。
脱衣所も3つの中で一番広い。
そして、メインの浴場だ。
アーチ状のガラス窓に、ヨーロッパの泉のような浴槽。
鮮やかな青のタイルを敷き詰めた浴槽は、浴場の中心に鎮座する。
泉質はさつき湯よりもやや硬めな気もするが、
浴槽の周りの石は、泉質のおかげかつるつるとしている。
明かり取りのおかげか、とても開放的な気分で湯浴みをすることのできる、気持ちのいい場所。
最後は「やよい湯」。
ここは、まさに「湯治場」といった風情。
脱衣所と言えるような場所はなく、
番台から階段を下りてすぐにロッカーがあり、扉を開けるとすぐに浴場なのだ。
浴槽は3つの中でも最も小さく、
浴槽の中で身体はしっかり伸ばせるが、3人入るのがやっと。
そして、相当ぬるめの温度なのだが、ゆっくりと長湯ができるのが、
まさに湯治、といった感じで、そこがなかなかよい。
この外湯、3つとも近年改装されたようで、
10年程度前に訪れた時よりも、ディープ感が少なくなってしまったのが、
実のところ残念なのだが、過ぎたことを悔やんでも仕方がない。
今回訪れたのはお天気もまずまずの土曜日なのに、
お客というお客を街中で殆ど見かけることがなく、
どの外湯でもほぼ貸切状態。
かつては、いかにも地元のお年寄りといった方々でいっぱいだったのだけど。
温泉街は、観光客だけでなく、地元客あってこそ、成り立つものなのかも知れず、
この地域の過疎化を、思いがけず思い知ることとなってしまった。
それでも、この画像の左上、
階段を上がったところに、若い人たちがやっているカフェもある。
ここはカフェだけでなく、2人以上からOKの貸切温泉も併設している。
少しずつであったとしても、新しい人たちの空気を取り入れて、
そして、いい意味での商売っ気(おもてなしの心、とでも言おうか)ももう少し出していきながら、
温泉という極上のコンテンツを活かした街づくりをしていってほしいと、心から思う。
なぜそう思うのか。
ボクは、有福温泉が、お湯はもちろん、醸し出す雰囲気も、好きだからである。
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