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泉薬湯 温泉津温泉元湯(島根県大田市温泉津町) [俺の山陰]

縁のない人には知られていないと思うが、
昔から、全市町村に温泉がある、と言われるほど、
山陰(島根・鳥取)は、温泉の宝庫だ。

その中でも、間違いなく名湯中の名湯に入ると思われるのが、
大田市温泉津町にある、その名も温泉津温泉。

今回は、宿泊せずとも入れる外湯のうち、
旅館「長命館」が経営する「泉薬湯 温泉津温泉元湯」を紹介。
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もう一つの洋館建築の外湯「薬師湯」に対し、
観光地というよりも「湯治場」の風情。

番台で入浴料300円を支払い、中に入ると
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無駄なものは一切排した、飾り気のなさがまたよい。

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マイ入浴セットのキープ。
地元の方々に愛され続けているのがよく分かる。

肝心の温泉は、さすがに他の方が入られているので、撮らなかった。
他のサイトでも見れると思うが、実際に訪れてその雰囲気を体感するのが一番。

階段を下りると、床も浴槽も湯の花に覆い尽くされた、茶褐色の浴室。
壁はしっかりと湿気を吸い続けてきたであろう板張りであり、まさに湯治場。
足湯、ぬるめの湯、そして熱い湯の3つに分かれた浴槽は、
きっと建立当時はモダンな造りだったのだろうと想像できる形状。

そしてお湯だが、
薬草茶のように緑がかった半透明の、肌触りは非常に柔らかい印象。
硫黄のような香りもほんのりとする位だ。
あと、顔を洗うと分かるのだが、塩分があり、しょっぱい。
この町のように、主張し過ぎない柔らかさがあり、しかしながら個性が際立つ、とてもよいお湯だ。

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ちなみに、浴室の扉の上には、湯治の心得(注意点)が事細やかに書かれている。
肌触りはマイルドに感じたのだが、
成分の強さ、またお湯の熱さで湯あたりしないように、ということだろう。
ちなみに、今日はぬるめの湯でさえも43℃で、
泉質よりもその熱さが「効いた」。

夕方4痔位に入った時は、地元のご老人だけだったのだが、
ボクが入ってちょっとすると、
猟師町らしい(のだろうか?)屈強そうな地元の方々が次々と入湯され、
ちょっと肩身が狭くなってしまった。
が、それもまた、ここ元湯が、古くから現代においても、
地元の社交場であったことを物語るものであり、
そこが何より、いいのである。

洗練さと伝統が共存する薬師湯と、
素朴ながらその圧倒的な雰囲気に圧倒される元湯。
お湯そのものももちろん含めて、共に異なる個性を感じられる、魅力溢れる外湯だ。
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