2016-11-20 今日の東京・新宿通り

こんにちは。


今日は朝から新宿に行ってきました。
新宿御苑が沿線にある、都道430号線、通称新宿通りの辺りに用事があったからです。


帰りは通りの先、新宿三丁目まで歩いて
本当に何年か振りに新宿伊勢丹をフラッとしてみました。
並んでいるものも人通りを見ても、
やっぱりここは東京の中心の一つなんだなと、改めて感じました。

さて。
何をしにわざわざ川崎から新宿まで来たのかといいますと、
以前ちょっとだけ触れた出版相談会なるものに行ったのです。
10時からだったので朝食は到着してからとし、相当早くに出発しました。
早過ぎてまだビルのドアが開いていないというアクシデントもありましたが。

前もって電子ファイルで送った小説原稿の感想を数日前にいただき、
事前に読んだ上で臨みました。
色々質問したいことはあったのですが、
想定以上に自分に時間を割いてもらったこと、
そこまでの話の中で予測がつくこともたくさんあったので、2～3個に留めました。

どうも原稿は連絡をいただいた担当の方だけでなく、
社内の各部署の方複数人が読んでくださったようです。
それを総合して判断した結果、
相談を受けた期間内の作品300数十作品のうち、
上位5%くらいの中にボクの作品は食い込んだとのこと。
「文章、描写等の表現内容は割と高評価。ただし出版に至るには改善すべき点が多々ある」
といったところでしょう。

客観的な視点、いわゆるプロの視点での感想が一度聞いてみたかったので、
それが聞けただけでもラッキーでした。
ついでに意外なほどに好感触だったので、
方向性は多分ほぼ合っている、そう感じました。

電話を直接いただいた際の声が相当高齢な感じだったのに、
会ってみたらボクとほぼ同年代の方でした。
電話の時、風邪でもひいておられたのかな。
原稿の出来が左右したのかどうかは分かりませんが、多くの時間が具体的な話になりました。

おおよそ予測はついていた本を取り巻く現状も、やっぱりそうかと思いました。
多くの候補の中から出版すること、更には売れることがどれだけ高難度であるか。
努力、技術、才能だけでは売れない。
「運」が売れるための最大の要素であること。

そこまで聞かせてもらえたのだからと、ボクも素直な思いをぶつけました。
「本を出すのが目的ではない。売れなければいけない」。

シビアなビジネスとしての話も少し分かりました。
それこそ賞などを取らない限り、結局は自費出版の形となってしまうこと。
例えば本を出しますと言ったら、それを目指して各部署がそれぞれに動き始める。
聞いてみたらなるほど当然のことでしたが、聞かないと分からないものです。
会社の名前を付けた本になるのですから、
会社としては利益も出さないといけないのですから、
当然単純な印刷費用だけで済むわけがないですよね。
結構な金額に本人を目の前に「おぉっ・・・」と声を上げてしまいました。

でも、この作品をモノにするために、大掛かりでブラッシュアップしてくれるわけです。
資料は後日送ってもらうようにし、
資格試験が終わってから、じっくり考えることにします。

そうですか。5%の中に入りましたか。
ボクの今後の回答次第ですが、
現在のところ出版に向けて動き出す候補の一つにあるそうです。

この中に入っているからと言っても喜んでなんていられません。
95%はもう視界から消し、
それでもなお現時点でおよそ15～20人、
プラスこれから出てくる同レベルの人との競争に勝ち抜かねばなりません。
ここから頭一つ抜け出すほうが遥かに難しい。
それはすぐに感じ取りました。
予算面も含め結果的に今回はお流れとするかも知れませんが、それでもよいとの回答。

聞けた言葉で安心したことが一つあります。
「無理せず長く書き続けてもらいたい」。
そう言われました。
担当者の方の話では、ここまで書けるならば何度でもチャレンジしたほうがいい、と。
もともと小説家一本でやっていけるとは思っていませんから、
そのスタンスでいいと言われてホッとしたんです。

ある意味いい日になったと思います。
なにしろわざわざ、しがない素人のボクに
1時間半以上も貴重な時間を割いてもらえたのですから。
一旦ですがいい区切りになったと思っています。
目標を現実にする道程は険しい。それでもその手助けをしてもらえることを知った。
それだけで今は十分です。

さて。
何気に疲れちゃったようです。
資格の模擬試験を解かないといけないのに、今まさに眠くなってます。
一区切りついた安堵感もあるかも知れません。
残りの日曜は無理せず安全速度で過ごそうと思います。

タグ：出版 小説 新宿 東京