敦賀市立博物館(旧大和田銀行本店)(福井県敦賀市) [独身男のさすらい旅情]
いくら事前の下調べは殆どしなかったといっても、
一応ピンポイントで目星は付けていました。
そのうちの一つが、この洋風建造物。
国内の洋風建造物って好きなんですよ。
地元名士、二代大和田荘七氏が設立した、大和田銀行の二代目本店です。
この規模の街では、えらく立派だなーと思いました。
この日は目の前の通りで朝市があったお陰で、無料開放されていました。
ラッキーは続くものですね。
昭和2年建立ということで、エントランスから大変立派です。
展示物は撮影不可でしたが、建物はOKということでした。嬉しいことです。
かつての銀行建造物を幾つか見ましたが、
こういったカウンターが保存されているのは初めて見たかも知れません。
なかなか壮観で圧倒されます。
地下にはエレベーターで向かいます。
かつてはここに洋風食堂があったそうですよ。
相当広いです。
現在は休憩所として使えるようです(飲食は厳禁)。
こんな感じでお客さんを見てたんでしょうね。
トイレも当時から水洗だったそうですよ(今は展示のみです)。
エレベーターで2階へと上がります。
1~3階には敦賀の発展と歴史、
そして大和田家の果たした役割が分かるものや収蔵物の展示があります。
そしてこの貴賓室・・・
復元したものですが、素敵です。
例えば神戸・居留地の洋館や、長崎・グラバー館にあるようなダイニングのような
贅を尽くした感とまではいかないですが、
どこかしら日本人らしい質素さも備えた美しさが感じられます。
戦前まで実際に動いていたエレベーターも展示されていました。
1階にある大金庫の扉は、旧日本銀行松江支店のそれよりも厚みは薄かったですが、
やっぱり結構な厚みでした。
近くに二代大和田荘七氏の石像がありました。
よくよく読んでみると、どうも敦賀はただの港町ではなさそうだと、うっすらと分かってきました。
そうです。ここから敦賀の実力に徐々に気付かされるのでした。
ちなみに、俳優の大和田兄弟はこちらの末裔だそうですよ。
コメント 0