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ヒットチャートをぶっ飛ばせ [My Favorites]

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色々としなければならないことが多い今日ですが、
ふと昨日書きたいなと思ったことがあったので、気分転換に書いてみます。

ボクは4歳からTBSのザ・ベストテンを見続けていました。
当然、日テレのトップテン、フジのヒットスタジオも、親とチャンネル争いしながらよく見ました。
ラジオでもチャート番組は欠かしませんでした。
全国歌謡ベストテン、TBSラジオの夜のチャート番組。
流行りの歌をとにかく追い続けてきました。
高校に入ると、深夜のビルボードTop40を食い入るように見ていました。
アイドル、ロック、ニューミュージック、演歌、洋楽。
オールジャンルで何が売れているのか、最先端をチェックしていたものです。
趣味が高じて、自分でベストテンを作っていたくらいですからね。

だからこそ、ここ数年のヒットチャートは、難しくなっていて正直つまらないのです。

ついちょっと前までは、オリコンの週間チャートがヒットの目安でした。
有線チャートからも違った側面で流行を知ることができましたね。
歌番組に出てくる人たちが、流行っているんだなーと思えた時代でした。

ただ、ここ10年くらい、1位になってもすぐにランク外になる曲ばかりになりました。
ロングヒットとなって、老若男女誰もが耳にしたというような歌が、極端に減りました。
歌番組自体も減っており、今ある番組も、必ずしも流行とは関係していません。

嗜好の多様化や、音楽配信の一般化が原因と聞きます。
好きなものを安価で自由に選べる時代になっているんですね。
その分、音楽業界の厳しさは更に増していってます。
スガシカオさんが「CDが売れないとアーティスト活動がままならない」とか
嘆いていたともあります。
売上を気にし過ぎて、カバー作に力が入り過ぎており、
新たな素材が芽を出しにくいという懸念もあります。
今なおこの業界は、試行錯誤が続いていますね。

オリコン=流行という時代ではなくなりました。
CD売上が一概に全国的な流行に繋がっているとは言えない状況です。
例えばオリコンの週間チャートと、iTunes、レコチョクの週間チャートとは、
様相が全く異なります。

例えて言えば、家入レオさんの「Silly」という曲は、
iTunesでは1位になりましたが、オリコンでの最高位は13位です。

AKB48のシングルは、例の握手券のおかげでオリコンでは当然1位を取りますが、
配信チャートでは必ずしもそうとは言えません。

アニメ・声優系のCDは、オリコンで初登場上位に食い込みますが、
はっきり言って、その手が好きな方しか、その良さは分かりません。

演歌・歌謡曲系もまた購買層が年配の方々なので、CDの実売が流行そのものです。

ジャニーズ系に至っては、配信自体をしないので、
オリコンで上位に食い込むのは、当たり前と言えます。

本当に流行っているのか、歳を取ればとるほど、分からなくなってきました。

ボクは流行る歌には、それなりの理由があると信じています。
歌手やグループ自体の人気もあり、楽曲そのものの評価もあるでしょう。
今も昔も、その点には変わりがないはずなんですが、
選択肢が多過ぎて、入手の手段が多様過ぎて、
本当に自分がいいと思える歌を見つけるのが、難しくなってきました。

となると、ヒットチャートをどう読み取るべきかという視点が大事になると、ボクは思います。
それによって、たとえPCやスマートフォンが苦手という方も、
お気に入りの歌やアーティストが、見つけやすくなるかと思います。
以下に、ボクの考えを箇条書きにしてみます。
ちなみにAKBグループ、ジャニーズ、EXILEグループといった
今一番脂の乗り切ったアーティストは、これに当てはまらないので悪しからず。

1.本当の流行やニーズは、配信チャートに潜んでいる
2.演歌・歌謡曲ファンの方は、オリコンの演歌チャートが一番参考になる
3.意外とアルバムチャートのほうが、リアルな流行を反映している
4.CD店、レンタル店のチャートやイチオシを直接眺める
5.ラジオを聴く

1については、実際そうだなーとボクも感じています。
音楽の聴き方が、全く変わってしまいましたからね。
持ち歩く音楽。そこにお気に入りを入れる。
そうなると、CDではなく配信での入手で十分ですから。
配信の利用者は、低年齢層~モバイル・PC操作に慣れた中高年です。
元々音楽の主たる購買層はこの年代だった訳ですから、これが今の流行だとボクは思います。

2ですが、上記の購買層以外の高年齢層にとっては、
CDが主たる購入手段であることには変わりありません。
昔のカセットテープ購入層が、CDに取って替わったという感じですね。
配信の演歌・歌謡曲チャートは、懐メロが上位に食い込む傾向にあります。
若年層や懐かしいなーと思って購入ボタンを押す中高年層のニーズが出ています。
演歌・歌謡曲は、絶対的にまだ、オリコンを参考にしましょう。

3ですが、昔に比べてシングルリリース間隔が非常に長くなりました。
シングルは配信限定にして、あるいはシングルは発売せずに、
アルバムだけCDにするというアーティストも多いです。
昔はロックやニューミュージックのアーティストについて、この傾向が見られていましたが、
今はジャンルに関係なく、アルバムの売れ筋が流行りを色濃く反映しています。

4は3の視点でチェックする絶好の場です。
大型CD店では試聴が普通にできるようになっているので、実際に聴いてみましょう。
年配の方でも「おっ」と思える若手アーティストに出会う可能性が高いです。

5は昔も今も変わりません。
FM局のほうが流行りを把握しやすいかも知れませんね。
中森明菜とポルノグラフィティで時代が止まっていたボクも、
ラジオからbacknumber、家入レオ、高橋優、ONE OK ROCKを知りました。
ラジオは今でもなお、侮れない存在です。

どうでしょうか。
「今の歌は全然分からん」と嘆くよりも、
「昔の曲なんて・・・」などと言わずに、一度聴いてみましょう。
配信の1分程度の試聴でも、やってみましょう。
それでやっぱりダメだと思えば、それで全然いいと思います。
個人の嗜好が一番大切ですから。

それでもこうやって力説する理由は、
世代間の共通の話題が少なくなり過ぎているご時世が、気になったからです。
「○○さん、その曲知ってるんですか!?」とか
「お前、なんでそんな古い曲歌えるの?」とかで、話も盛り上がり、距離も縮まることがあります。
ちょっとしたことですが、語ってみました。
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讃岐人

なるほど、まさに的を射た分析ですね。私はどちらかというとCDを買う(借りる)方なので、高めの年齢層と同じ購買傾向ですね。
最近は配信が大きなウェイトを占めているためか、レンタルCDも少なくなってきているのが、目下の悩みです。
by 讃岐人 (2015-08-14 22:32) 

はらぼー

「讃岐人」さん、こんばんは。
そしてご無沙汰しておりました。

ボクも実は結構、高年齢層と同じ傾向なのです。
ジャケットの所有欲っていうのが、まだ残っているんでしょうね。
ただどうしても配信でしか手に入らないものもあったり、
配信で入手したほうが安価だというものは、ダウンロード購入します。
丁度両世代の狭間にいる感じですね、多分。
by はらぼー (2015-08-14 23:06) 

あるいる

流行するものはそのうちに廃れる。
音楽は聞き流しながら、僕のこころにひっかかって残ったものの中からじっくりと聴けるものを選びますね。
10年後にスタンダードになって残る音楽が基準ですが、僕好みという超個人的基準でもあります。
youtubeにもiTunesにもMoraにもない曲が多いのがタマに傷です。

by あるいる (2015-08-15 04:13) 

はらぼー

「あるいる」さん、おはようございます。
そしてご無沙汰しておりました。

あるいるさんのスタンス、とても正しいと思います。
音楽ってじっと傾聴し続けるより、聞き流すことが多いです。
そんな時にふと心に引っ掛かったのが、
確かにきっと「お前、もうちょっとちゃんと聴いてみろよ」と
呼んでいるのだと思います。

自分自身で「これ」と選んだものは、
年月がいくら経とうとも、サウンドが古くなったとしても、
決して色褪せず、自分の心情やその頃の情景を思い出させます。
流行に流されず、でも流行の中にあるお気に入りを聞き逃さない。
その感性は、とても素敵なことだと思います。
ボクもここ数年で、ようやくそのことに気付きました。
by はらぼー (2015-08-15 06:36) 

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