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映画「アリスのままで」を観て ~きっと、どこかがあなたと同じ~ [My Favorites]

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昨日、広島の老舗映画館、サロンシネマに、
「アリスのままで」という映画を観に行った。
これもmakimakiさんのブログで紹介されていて、興味が湧いたから。
山陰だと鳥取の日吉津村にあるイオンモール内のシネコンで、9月から上映予定。
米子近辺と広島となら、移動の所要時間は大して変わらないし、
9月にボクもどうなるか分からないから、
時間のある今のうちに、それとセールもやっているからと、
広島に向かったという訳です。

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サロンシネマは、少し前まで鷹野橋という中心部から少し南に下った地域にあったミニシアター。
建物の老朽化により取り壊しになり、東急ハンズ広島店へ移転した。
ハンズ店内を通らずに、映画館直通のエレベーターで到着。
月曜日はこちら限定のサービス、メンズデーということで、
Webでは1,300円だったのに、1,100円で観られるということで、ラッキー。
その代わり、提携駐車場がないから、
かかった駐車場代をそのまま払わないといけないのが痛いかな・・・。
ま、ここは地元民の憩いの場。
市電やバスで来るのが普通だし、仕方がないか。

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こちらはまさに座席がソファ。
前後間隔も広く、相当リラックスして鑑賞できる。
自家製レモネードを購入して、座席に座る。
さぁ、鑑賞しましょうか。

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この映画は、若年性アルツハイマーにかかった女性とその家族の物語。
受け止め難い事実をあくまでも淡々と、
しかし繊細なカメラワークや編集で、
本人や家族の隠し切れない動揺と混乱、その深刻さと、見事に表現している。
ストーリーは、決してハッピーエンドではない。
だが、穏やかにエンドロールを迎えることとなる。
一番衝突していた人が、物語のキーパーソンとなるので、お見逃しなく。

もちろん、全ての俳優陣の演技が素晴らしかったが、
主演であるジュリアン・ムーアさんの渾身の演技が、特筆もの。
充実していた罹病前から、病気が進行していく様、
そして映画の最後の瞬間まで、身を削りながら主人公アリスを熱演している。

アメリカの作品であるが、派手な作品ではないので、
大きな映画館では上映されないであろうが、
ボクのようなうつ病患者のように、世の中からなかなか理解されない病気の方は、
痛いくらいに共感できる映画。
また、うつ病やアルツハイマー、難病を抱える人を家族を持つ方々にとっても、
自分達の思いと重なるところが多過ぎて、やや辛くなる内容だが、是非見ていただきたい。
そしてそれ以外の方々はもちろん、
こういうことが現実に起こり得るということを、現実のものとして目に焼き付けて欲しい。

一番心に刺さった言葉、ボクもそう思っていた言葉が、話の中には出てくるが、
それは敢えて、ここでは述べないこととする。
それは、観た方がその言葉を直接聞いて、その痛みを感じてもらいたい。

ジュリアン・ムーアさんが、多くの主要映画賞の主演女優賞を獲得した作品である。
しかしそんなネームバリューなしでも、観る価値は十分にあると、個人的には思っている。
いい映画を、観させていただけた。
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SORI

はらぼーさん こんばんは
遠くまで見に行かれたのですね。いい映画のようで、心に残ったのではないでしょうか。
by SORI (2015-07-08 01:25) 

はらぼー

「SORI」さん、こんばんは。
結構遠くでした(^^;
こういう時に、地方の人間は困るんです。

しかし、遠くまで行った価値は十分にあったと思いました。
病気の経験者として、自分になにができるのかを
改めて考えさせてもらえた気がしました。
by はらぼー (2015-07-08 02:06) 

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