航空自衛隊美保基地 航空祭2015 ~F-2、F-15、そしてBlue Impulse~ [俺の山陰]
お待たせいたしました。
2015年5月24日、日曜日。
航空自衛隊美保基地で開催されました、航空祭の模様をお伝えいたします。
一気に観ていただきたいので、
厳選したものの、怒涛のごとく大量の写真が出てきます。
動作が重くなる可能性がありますこと、どうぞご勘弁ください。
ウチを出発して、最初の休憩地が、松江市の道の駅本庄。
中海から上る朝日が眩しい。
この日は境港駅近くの駐車場に、車を停めていく。
駅近くの踏切には、お父さんと少年たちが、鬼太郎列車の撮影にやってきていた。
駐車場に車を停めて、JR境港駅に到着。
まだ朝の7時前。
バスには余裕で間に合った。
100円で乗れる「はまるーぷバス」で、米子空港・美保基地に向かった。
航空祭専用のシャトルバスもあったみたいだけれど、
乗り場がどうも分からなかったので、これを利用。
空港に到着した。
朝4時の朝食では、お腹が減って仕方がなかったので、
コンビニでサンドイッチを買って、屋上の展望台で食べた。
よし、当初の天気予報は、良い方向に外れそうだ。
エネルギーチャージを終えて、美保基地に向かってみると・・・
こ、これはなんでしょう・・・
何百メートルも行列が続いております。
そして、当初の8時半よりも早めに開門。
自衛隊の基地なんて、そうそう入れるものじゃないから、興味津々。
あちこちに自衛隊員の方々がいるのも、当たり前か。
結構なテンションそのままに、
入口の航空自衛隊グッズ売り場で、
ブルーインパルスグッズの大量大人買い。
押すな押すなの雰囲気に見事に飲まれたか、衝動買い状態。
まさに、インパルス(impulse=「衝動」)。
セレモニー前に自衛隊機が飛び立った。
あ! これがブルーインパルスですか!?
一寸のずれもない、見事な整列。
いやぁ・・・これはカッコいいぞ。
会場内では、ブルーインパルスのゆるキャラ(?)も子供たちと触れ合っている。
お・・・そろそろオープニングセレモニーが、始まりますね。
セレモニーが見えやすい、T-400の近くに移動。
さぁ、始まりましたよ。
若い隊員さんたちのファンシードリル、開始。
斜めに行進。
縦・横に行進。
銃を手にして。
クルっと回転。
で、整列して・・・
おぉぉ・・・
はい、まだまだ続きますよ~。
うーん、お見事。
最後に祝砲をズドーン!!
みなさん、素晴らしいです。お疲れさまでした。
セレモニー終了後、ちょうどスカイマークが飛び立った。
YS-11が堂々登場です。
スタンプラリーに参加しようとしましたが、
あまりの行列の凄さに、とっとと諦めました。
さて、航空ショーの開始です。
まずは、T-400の編隊が登場。
これでもなかなかの迫力です。
そしてYS-11が登場。
アニメ映画「風立ちぬ」の主人公モデルの、堀越次郎氏が設計に携わった国産機。
民間では引退しているが、自衛隊においてはまだまだ現役。
補給車で一呼吸。
おや? 次の編隊が来ましたよ。
どんどん近づいてきます。
C-1輸送機の登場です。
大きい図体ですが、なかなか機敏な動きをします。
この機体をここまで身軽に操縦するのは、至難の業だそうです。
迷彩色が迫力を一層引き立てます。
おやおや。
はしゃぐは大人ばかりなり。
お子さまはなんだか退屈そうです・・・。
さて、C-1の見せどころの始まりです。
ん? なにかおなかのほうから・・・
はい。投下されました。
この後、無事着陸しました。
ここからどうも、アナウンスされているようです。
さぁ、こちらのC-1からは・・・
はい。10名の隊員さんが、落下傘で投下されました。
こちらも、無事着陸しました。
ちなみに、着陸時、相当の衝撃があるそうです。
C-1さん、お疲れさまでした。
上空の刺激的な光景と関係なく、
SL日本海が、のどかにポッポと走っております。
さ、ここから戦闘機が登場します。
まずは、F-15「イーグル」です。
九州・福岡の築城基地 第8航空団・第304飛行隊から、いらっしゃいませ。
戦闘機になると、爆音具合が一気に急上昇。
しかも身軽さは天下一品。
まるでゲーム機の中の戦闘機のように、90度ずつの回転なんてお手のもの。
去り際には、「お別れに手を振りますよ」と言って、
思いっきり、きりもみ飛行で雲の向こうへと消えていきました・・・。
そして、超音速でやってきたのが、F-2、通称「バイパーゼロ」。
こちらも築城基地 第8航空団・第6飛行隊からのゲストです。
もう、爆音が半端ありません。
足元からおなかに向かってドドーンと響き渡ります。
時速800km。
速すぎてカメラが追いつきません。
一気に駆け抜け、一気に去っていきました。
CH-47です。
どうも、先日の那覇空港でのトラブルを起こしたものと同じように見えます。
もちろん、この日は、何ら問題ありませんでしたよ。
こちらが、午前の航空ショーのトリを務める、海上保安庁のヘリコプター。
こうやって・・・
救助します。
さぁ、航空ショーは一旦休憩。
地上展示でも回ってみましょう。
これはC-1。
実際に乗ることができたようで、こちらもとんでもない人だかり。
U-125です。
そして、練習機として使われる、T-4。
近付いてズームできたので・・・
ここまで撮れました。
消防展示です。
ツワモノが消防服を試着していました。
こちらも大人気の、ブルーインパルス・パイロット。
とても気さくに、一緒に写真を撮ってくれたり、サイン(!)も書いておられました。
やっぱり、ブルーインパルスに乗るのは、たくさんの人にとって、憧れなんですね。
まだその飛行を間近で見ていないボクは、まだそれくらいの感覚で見ていました。
さぁ、このブルーインパルス。
午後はどんな姿をみせてくれるのでしょう。
期待を胸に、屋台エリアへ昼食を取りに行きます。
おっとその前に、陸上自衛隊の車両展示も、見に行きましょう。
実際に触って、
ここに、
実際に乗ることもできました。
本物ですねー。
ボクは、このバイクに試乗させてもらいました。
自衛隊の方は、当然一般企業の対応ではなく、
公務員といっても、一般の方々とはそうそう触れ合うお仕事をされていないので、
応対に多少不慣れな感じが、ちょっと不思議な感じで面白かったです。
で、昼食ですが・・・
もう、こちらもとんでもありません。
どこも行列、行列、行列・・・
ここだと並んだ屋台の人が、もの凄いマイペースで、
こちとら全員、ブルーインパルス・ショーに間に合わせたいのに、
全然急ぐ気配がありません
(自衛隊の方ではないですよ。普通に客商売している方ですよ!!)。
おかげでボクは、30分並んで3分でカレーを食べました。
カレーは飲み物です(by ウガンダ)。
鳥取のどこにこんな人がいたんだ、というくらいの人波をかき分け、
やっと戻ってきました。
うーん、これでは何にも見えません。
パイロットが乗り込みました。
そろそろ、発進です。
彼らが飛ぶ前に、空にはもう翼のような雲がありました。
さぁ、発進しました!!
松島基地から、ようこそいらっしゃいました!!
いやぁ、やっぱり飛んでいる姿が、一番いいです・・・。
早速、これです!
こんな、きりもみ飛行も、序の口です。
こういった編隊も、お手のものです。
ギュイーンと上昇して、
ヒューンと降下します。
5機が一斉に急降下し、
シュパっと広がりました。
雲の中を、煙を吐き出しながら、きりもみます。
素晴らしい編隊飛行です。
カメラで撮っている場合ではありません。
1機がキューンと楕円を描きます。
上を向いても飛びますが、
真下を向いても、並んで飛べます。
自由ですね。
でも、訓練から生まれた自由です。
おなじみ、キューピッド(見えにくいですが)。
こういう飛行でさえ見慣れてしまうのが、人間って怖いもんです。
そこで、5機が急上昇。
弧を描いて、雲の中へ消えていきました。
これも雲のために写真では見えにくいですが、
スター&クロス(星形)です。
なんと、真下を向いて、左右から超接近です!
この迫力は、直に見ないと絶対に分からないです!!
上空へ花開き、
最後に輪を描いて、
素晴らしいブルーインパルスの展示飛行、無事終了です。
あぁ・・・おっさん参っちゃいました。
興奮が、なかなか止まりませんでした。
感動を内に秘めつつ、境港駅方面に戻ってきました。
鬼太郎列車です。
こちらは、ねずみ男列車です。
他にも、目玉おやじ列車、猫娘列車などがあります。
境港駅が始点のJR境線は、米子空港へも走っていますから、
この列車と航空祭、セットで楽しむのも、いいかもしれませんね。
ただし、日焼け対策は万全に。
ボクは完全に油断して、気付けばヒリヒリ真っ赤っかになってしまいました(--;;
戦闘機も銃も戦車も苦手です。
戦争で人を殺すための道具ですから。
by あるいる (2015-06-05 01:42)
こんにちは、凄い迫力ですね。アオバトもびっくりの空の饗宴ですね。以下の記事が見つかりました。
2000/3-4 島根県
アオバトの水飲み場 (櫛田一夫)
アオバトが中海に海水を飲みに来る事が確認できた。夏季は毎日早朝、数羽~十数羽が群 で来る。50羽を超える群も確認した。
(島根県「スペキュラム」NO.74,P3)
by SILENT (2015-06-05 03:12)
「あるいる」さん、おはようございます。
ボクも「戦争反対」です。
戦争は絶対に起こすべきものではなく、
過去のようなことは二度と起こすべきものではありません。
ましてや、他国を占領するためという、
利己的な理由であれば、なおさらです。
日本も、スイスのような「永世中立国」になれれば、
一番いいとは思います。
しかし、あくまでもボクの意見ですが、
日本という、ある程度経済力があり、
かつ戦力を持つ隣国に囲まれている以上、
「防衛」という意味合いで、このようなものは、
残念ながら、いわゆる「必要悪」だと思っています。
過去のことは率直に反省し、
でも「国民の平和を守る」ためには、
今の環境、状況では、抑止力として、
どうしても必要になるのでは、と思います。
災害救援だけに、この道具が使われることだけを、祈っています。
自衛隊派遣法が、おかしな方向への方便にならないことを、
心から願っております。
戦争を知らない大人が、
過去を無視して暴走しないか、とても心配になっています。
自衛隊の方々も、「この国を守る」ことは考えていても、
「戦争する」なんてことは、絶対に思っていないはずですから。
「戦争する」ことが決まれば、辞める方も多いかも知れません。
だからこそ、国民に「自衛隊」=「軍隊」という観念を
なんとか払拭しようと、
自衛隊の方々も、こういったイベントを開催するなど、
苦心されているのだと思います。
国を守る、ということは、
お金を積んで貢献するだけでは、
成り立たない時代になってきているのかも知れません。
by はらぼー (2015-06-05 05:26)
「SILENT」さん、おはようございます。
アオバト記事、ありがとうございました。
中海のほうですね。
あとは、撮れる場所探しと、シャッターチャンスですね(^^)
by はらぼー (2015-06-05 05:28)
きれいな写真がたくさんで素敵ですね。
航空祭って本当にすごい数の人が見に来られているんですよね。
自衛隊や戦闘機は今まで全く興味がなかったのですが、2~3年前に
作家の有川 浩さんの小説にはまり少しだけ知識を得ました。
小説なので良いとこどりと言うか格好良く書かれているとは思うのですが
自衛隊で働く方々も普通の人間なんだなって思いました。
笑ったり、怒ったり、恋をしたり(←有川 浩作品はココ重要です^m^)。
そして誰よりも平和な国であることを願っている方々だなとも思います。
ブルーインパルスの名前は私でも知っていますよ^-^そしてその飛行
っぷりも。私は「カッコイイ!!」と思います。
by たんちんぷにん (2015-06-07 05:55)
「たんしんぷにん」さん、おはようございます。
「空飛ぶ広報室」の原作の方なんですね。
ドラマ、珍しくハマってしまいました。
「どうだ、戦闘機ってカッコいいだろ!
君も自衛隊に入ってみないか?」的な、
変な自衛隊賛美の広報ドラマではなく、
青春群像、普通の恋愛の心の揺れ動き、
そして、生きている人間としてなにをすべきか。
そんなテーマで描かれていて、とても素敵なお話でした。
戦争なんて、したくないに決まっています。
戦争を経験していない人たちだって、当然そうです。
自衛隊の方々は、多分とても不器用なんだと思いますが、
平和をとにかく純粋に、願っている人々であるのは、
間違いないと思っていますし、今回も感じました。
ダラダラと載せた写真を観ていただいて、ありがとうございました!
by はらぼー (2015-06-07 06:52)
いい写真がたくさん(^^♪
とくに らしゅえいむ が気に入ったのは、
「おやおや。
はしゃぐは大人ばかりなり。
お子さまはなんだか退屈そうです・・・。」
戦争は殺されないためにするという考え方もありますね。
大事な人を殺されないようにする、
大事な国土を守る。
だから攻められたら守れるようにする。そのためには
独力では非力でムリ、と思えば助けてくれる信頼できる他国を探す。
という考え方でしょうかね・・・。
幸い、自分に限って言えば、戦争体験してこなかったので
ほんとうに多くの方々の努力に感謝しています。
これからも続いて欲しいと思っています。
by らしゅえいむ (2015-06-07 08:34)
「らしゅえいむ」さん、こんにちは。
子供さんの表情、ホントに素直で面白いですよね(^^)
本当にらしゅえいむさんのおっしゃる通りだと思います。
悲しいかな、どうしても争いはなくなりません。
話し合いで解決できる時代にはなりましたが、
まだそれが実現できていない国々もあります。
話し合いができる国になっているだけ、
一緒に守ってもらえる国があるだけ、
日本はまだいいほうの部類だと思います。
そして、そういう国づくりをされてきた方々のおかげで、
ボクたちは戦争を体験せずに、生きてこられたのですよね。
だから「無知」のままに戦争に突入することだけは、
絶対に避けて欲しいのです。
自衛隊の方々は、自国の戦争は体験していませんが、
他国支援の際に、戦争の影響は経験されている方もいますから、
「無知」では絶対にないと思います。
それだけに、「無知」なお上が
この人達を戦争に駆り出すような時代になってしまわないよう、
心から願っています。
by はらぼー (2015-06-07 17:28)