SSブログ

2015-06-01 今日の神戸・米子空港 [今日の街]

2015-06-01 08.04.42.jpg
こんばんは。
快晴の空を駆ける米子便の真下には、
ボクの住んでいた垂水と、学校のあった学園都市とが、見えてきた。

今日の1曲♪
「Runaway(ランナウェイ)」 Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)

この曲、ボクがロサンゼルスにいた頃にリリースされて、
ボクのお気に入りの一曲となったもの。
PVでジャネットが、プロペラ機の翼の上でダンスしていた。

♪世界のどこででも、楽しいことはあったの、ホントよ。
 アフリカの青い空はナイロビの薫りでいっぱいだったわ。
 トスカーナでうとうとした私、夢を見たの。
 そう、それはあなたよ!!

どこにいたって、いつまでだって友達は友達だ。
でも、やっぱり近くにいて欲しい。
一人でもいいから、一緒に笑って、ケンカして、励まして欲しい。
一人ぼっちは、やっぱり好きじゃない。

快晴の朝。旅立ちの日。
機上のボクは、あの頃とどうもおんなじで、
相変わらずに純朴でバカで寂しがり屋なところは、ちっとも変わっていないようで・・・。

2015-06-01 06.47.56.jpg
JR神戸駅(高速神戸駅)のすぐ近くにあるビジネスホテルで、
ボクは朝の5時半頃に目覚めた。
今日は、快晴か。
これはまた、暑くなりそうだな。

昨晩は22時ちょうどに、このホテルに到着した。
今回のメニューが全て終了し、
部屋に入った途端、ドッと疲れが襲った。

水分補給もほどほどに、靴とズボン、そして汗だくのシャツを脱いで、ベッドに横になる。
すると突然、左足がつり、30分後には右足までつってしまう。
なんとか両足の痛みを鎮めてからは、もう眠くて仕方がない。
ラジオを聴いてベッドで横になっているうちに、気がついたら深夜1時半だった。
睡眠導入剤を使わないと眠りにつけなかったのに、
最近は頭も身体も使い切ると、耐えられなくなり眠れるようになってきた。

寝ぼけたボクは、シャワーさえ面倒になっていた。
い・ろ・は・す とまと味を一気に半分飲み干し、
もうお風呂は明日でいい、と歯みがきだけをして、もう一度眠りについた。

2015-06-01 06.56.04.jpg
しっかり目覚めた、一張羅のボクは、もうすぐ7時になる神戸駅の前に立っていた。

2015-06-01 06.59.02.jpg
ホームへ向かうと、タイミングよく、快速がやってくる。

2015-06-01 07.01.23.jpg
通勤客で混み始めた電車が近づいてくる。
そんなにボクを急かせて、どうするんだよ。

2015-06-01 07.10.08.jpg
三ノ宮駅でポートライナーに乗る。

2015-06-01 07.11.44.jpg
いつの間にか、ギリギリの時間になっていた。

2015-06-01 07.36.26.jpg
神戸空港に着くやいなや、搭乗手続に向かう。

2015-06-01 07.36.04.jpg
これが、片道4,000円のチケット。

2015-06-01 07.35.58.jpg
みなさんにお土産を届けた、季節外れのサンタのかばんも空っぽになった。
1つにまとめても、まだすき間が空いているくらいだ。

終わっちゃったんだな。そう思った。
楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまう。
こんなに寂しくなるくらいなら、楽しいことなんて、なければいいのに。

でも、寂しさと楽しさは表裏のカード。
それをいっぱいいっぱいばらまいて、ひっくり返して、ボクらは生きている。
そう、生きるんだ。
まだまだこれからだぞ。
みんながそう、教えてくれた。

2015-06-01 07.39.33.jpg
笑顔のセキュリティを、これまた笑顔で小気味よく抜けると、
米子便はもう搭乗可能になっていた。
少し余裕があると分かると、ボクは喫煙ルームに入って、一息ついた。

2015-06-01 07.47.51.jpg
搭乗口を抜けたボクの目の前に、神戸の街並みが広がった。
ボクの存在には関係なく、この街はまた、足早に動き始めた。

2015-06-01 07.48.38.jpg
さぁ、そんな感傷に浸ってないで、乗り込もうか。

------------------------------------------------------------

2015-05-31 08.28.19.jpg
「お疲れみたいなので、このまま出発します。
 お身体にはくれぐれも、お気をつけてくださいね・・・」

昨日、先輩のお宅を、書き置きを残して去る時に、このカードを扉に見つけた。
「Have a Nice Day」
はい。今日もいい日にしてきます。
ありがとうございました。

2015-05-31 08.44.33.jpg
学生の頃よりも乗客が明らかに増えている六甲ライナーから、
今から向かう駅の方向を、ぼんやりと眺めていた。

2015-05-31 08.50.46.jpg
阪神魚崎駅。
この日の朝は、甲子園駅で、SE時代の年下の上司だった同僚と待ち合わせ。

2015-05-31 08.58.31.jpg
鈍行電車の車掌さんに訊いて、待っていた直通特急に乗り込んだ。

2015-05-31 09.09.58.jpg
阪神‐巨人戦を観に、一度降りたことがある駅だ。

2015-05-31 09.11.06.jpg
まさに甲子園。

2015-05-31 09.13.06.jpg
阪神戦がなければ、とても閑静な住宅街だ。

20分遅れで、彼に再会した。
顔色はいいものの、以前よりもまた痩せたようだと言うと、
どうも慢性の病気が見つかったとのことだった。
でも、今のところ、お薬を1錠飲んでさえいれば、普通に生活できるそうで、一安心。

この日は彼がわざわざ車を出してくれて、
ドライブがてら、彼も行ったことのない山手のお店に行くことにした。
彼はとても声が小さくて無口で、ガチャガチャうるさいボクとは正反対。
なのになぜだろうか、不思議とものすごくお互いに気が合っていた。
この日も車の中では・・・

「この車、新車で買ったんですか?」
「いやいや、違いますよ。中古です。
 街で走ってるの見た時、これがいいって思って、探したんですよ。
 なんかこう、お尻が角張っていて。」
「お尻って重要ですよね。ボクもアクセラ、ケツがカッコよくて。
 今のつるんと丸い感じじゃなくて、2代目のやつが一番いいんですよね。」
「そうそう・・・なんか趣味似てません?」

こんな感じ。
タイプが違っても、話してみれば意外と合ったりするもんだ。

開店まで30分近く早く到着して、駐車場からうっそうとした森を、二人で眺めていた。
静寂が苦手なタイプのボクだけれど、
なぜか彼の間合いは、不思議と落ち着く。
ついつい、SE時代の東京での苦悩を話しているボクがいた。
彼も不思議と、ボクと話す時は、
声は小さいけれど、言葉数を多くしてくれて、大抵同意してくれる。
そうそう。昔も、彼に話して同意が取れたら、
多分これは常識範囲内の考えだと、自分の中で安心していたことを思い出した。

持て余すかもという不安は杞憂に終わり、
食事中もその後も、強風が吹くテラス席での会話は、止まらなかった。

2015-05-31 13.41.32.jpg
最近できた、さくら夙川駅に送ってもらい、
次の再会を約束し、笑顔でボクは電車に乗った。
そして、次に降りる駅までの数十分、
ボクは確実に訪れる、終わりの時間を忘れるために、
本を読み、目を潤ませて、確実に訪れる寂しさへの怖さをごまかしていた。

2015-05-31 17.34.12.jpg
JR岸辺駅。
大学の先輩が建てたお家にお邪魔することになっている。
改札の向こうに、幸せそうなお父さんと小さな男の子が待っていてくれた。
人見知りするその子は、不思議とボクにすぐに慣れて、
くしゃくしゃに笑ってくれた。

綺麗になった駅を抜け、ほんのちょっと歩けば、その家に着く。
気立てのいい奥さんと、笑顔が弾ける女の子が、出迎えてくれた。
すぐにボクは、女の子とも仲良くなって、
別れの時が来るまで、男の子がボクのひざでウトウトする頃まで、
一緒に遊んでくれた。

奥さんにアイスコーヒーという幸せのおすそ分けをいただきつつ、
子供たちととにかくじゃれ合う。
「お前は2歳児か」と、先輩に笑われながら言われる。
そうかも。子供にもボクの幼さは、見抜かれているのかも。

縁側だけが喫煙者たちの集う場。
彼の知らない、共通の友達の近況をいろいろ教えたり、
ボクの就職や病気のことやらを、抱える思いを率直に話した。
昔から憧れだったその先輩は、
田舎者のボクと、時にからかい、からかわれ、何故かウマが合った。
そういえば、彼に憧れて、バイクに乗り始めたんだった。

幸せの見本みたいな家族との時間もまた、あっという間に過ぎた。
やっぱり、ボクも家族が、欲しくなった。
そのためにも、絶対に、今回の面接は、通ってくれなければ困るんだ。

今度は娘さんが、ボクを駅まで見送りたいと言ってくれた。
夕陽がポカポカと照らす駅までの道は、
やっぱりまだ、ここにいたいと、ボクの心をぐずらせ始めた。
そんな心を押し殺して、また遊ぼうって言って、手を振って笑顔でさよならをした。

本日のサードステージ、大阪駅に向かうトランクは、
もう一つのかばんを余裕で飲みこめるくらいに、空腹になってしまった。

2015-05-31 17.48.22.jpg
生まれ変わった大阪駅に、初めて降り立った。

2015-05-31 17.50.18.jpg
とんでもないことになっている。

2015-05-31 17.53.41.jpg
駅ビルが生まれ変わったのではない。
新しい街が、そこにはできていた。

2015-05-31 17.52.30.jpg
グランフロント。
さくら夙川駅で別れた、元同僚の勤務地だ。
転勤を我慢して、会社に残っていれば、
ボクももしかして、ここで仕事をしていたのかもと思うと、ちょっと切なくなった。

そのグランフロントが、大学の女友達2人との待ち合わせ場所だ。
うち1人が、何年も付き合っている彼氏を連れて、やってきた。
ボクが初めて会うその彼は、穏やかで礼儀正しく、理知的な雰囲気の漂う人だった。
だからこそ、そろそろさー、って2人にはつい言ってしまった。

もう1人の、ちょうどその日に髪を切ってきた子が合流し、
イタリアンの最後の晩餐が始まった。

2015-05-31 19.39.05.jpg
女友達って、あり得ないってよく聞くけれど、
確かにここには、ボクの大切な友達がいる。
恋心があったのかなかったのかは、ボクにもよく分からない。
ボクの中には、男もいれば、女もどうもいるらしい。
結論は、ボクの心の中に、ずっとしまっておくつもりだ。

だからね、2人には、ちゃんと幸せになってもらわないと、困るんだ。
そうじゃないと、幸せがボクの番に、いつまでも回ってこないからさ。
4人で撮った写真の中のボクは、その瞬間は、確かに幸せだったよ。

見送られる人の寂しさは、見送る人には分からないものかも知れない。

2015-05-31 21.47.39.jpg
JR神戸駅に着いた。
ここは、ボクがアルバイトで、2年間通い詰めた駅だ。
この改札を、バイト仲間と、よく終電ギリギリに駆け抜けていたものだ。

2015-05-31 21.51.46.jpg
このエスカレーターもね。

ボクの8畳ちょっとのワンルームに、バイト仲間の15人くらいが押し寄せて、
座るか座らないかって姿勢で、一緒に鍋をつついたこともあったな。

この2日間は、本当に楽しかった。
あの頃のように、何が起こってもへっちゃらなくらいに、楽しかった。
時間に追われていても、楽しければどこも痛いなんて思わない。
その分、一人になると、その痛みは突然訪れることもある。

------------------------------------------------------------

2015-06-01 07.51.38.jpg
離陸のアナウンスが流れた。

2015-06-01 08.02.12.jpg
そして、轟音と激しい揺れの後、鉄の塊はフワッと浮いた。

遂に終わってしまった。
誰もかれも久しぶりに会って、それでも昔とおんなじ接し方で、
昔となんにも変わっていなくて・・・いや、ボクだけ多分、取り残されているんだ。
置いてけぼりのボクを、みんな優しく待っていてくれる。
楽しかったのにな。嬉しかったのにな。
なんでこんなに、寂しいんだろうな。

2015-06-01 08.02.50.jpg
さっきまでいた、神戸の街が、見えてきた。
なぜかは分からないけれど、声を押し殺して泣いていた。
別れが寂しくて。
留まれなかったことが悔しくて。
そして、待っていてくれたことが嬉しくて。

まだボクは、彼らを追い続けなければいけない。
止まっているヒマは、もう要らないんだ。


今回は長編になってしまいました。ごめんなさい。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

2015-06-01 08.17.01.jpg
これ、スカイマークの機内誌に載っていた広告。
スマホでも高音質が楽しめるスピーカー。
2万円を平気で超えるみたい。
いいなぁ。でも今は買えないなぁ・・・。

2015-06-01 08.19.54.jpg
そしてパイロット養成学校の広告。

2015-06-01 10.39.30.jpg
ブルーインパルスを胸に付けてるヤツが、これに食いつかないわけがないよなー。
でもなぁ、これも無理だなぁ。
だって歳がね・・・(^^;;
nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 5

コメント 2

takenoko

楽しい二日間を過ごされましたね。良いお友達ともお話しできて良かったですね。
by takenoko (2015-06-02 07:43) 

はらぼー

「takenoko」さん、おはようございます。
自分はこんなに幸せでいいのか、
これが最高潮でないのか、と近い将来が不安になるくらいでした。
とても楽しく、少数ですが素晴らしい人達に出会えたことを、
本当に感謝しています。
by はらぼー (2015-06-02 07:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。