中森明菜 in パシフィコ横浜

７月３０日日曜日。
東京公演は平日なので、休みの日に公演のある横浜を選びました。
場所はパシフィコ横浜国立大ホール。

みなとみらい駅から歩いて１０分弱ですか。

彼女の歌声にはこれまでの人生がしっかりと刻まれ
情念をこれでもかと感じさせてくれるのです。
聴く人によっては「重い」と思えて当然だけど、ボクはそこが好き。
簡単に言えば、心があるのです。
１曲１曲のドラマを全て違う表情で演じ切ってくれるのです。

１８時開演、終わったのが２０時２０分くらいでしょうか。
ニューアルバムからの曲と、いわゆる「後期」の曲を前半は占め
後半は昔の大ヒットを、主に数年前のセルフカバーバージョンで魅せてくれました。
個人的には前半のＭＣＡ～ユニバーサル所属時の
セールス的にはピークに全く及ばなかった時期のシングルを
めいっぱい聴かせてくれたのがとても嬉しかったのでした。
何より、この日は擦れ声にも殆どならず、いい声を出してました。

帰り際に「知らない曲ばっかりで微妙」とか言っている輩がいましたが
気に留めることではありません。
その人たちは、彼女を「懐メロ歌手」としか思っていないからです。
実際の彼女は、コンスタントに新作を出している
現役２５年選手として今も走り続けている歌い手なのです。

大ヒットを飛ばす流行歌手という役割を、彼女は２０年前に既に十二分に果たしています。
今の彼女の役割は、中森明菜という歌い手にしか歌えない歌を
彼女のやり方で歌い続けていくことなのです。
そんなことを自分の中で再確認しながら、電車に乗り込んだのでした。